厚生労働省は24日、エーザイが開発した筋萎縮性側索硬化症(ALS)の治療薬「メコバラミン(商品名ロゼバラミン)」の製造販売を承認した。症状の進行を抑える効果があるといい、国内のALS治療薬としては約9年ぶり、3例目の承認となる。
同社によると、徳島大などの研究チームが2017~19年、発症から1年以内に登録された患者約130人を対象に臨床試験(治験)を実施。メコバラミンを投与するグループと偽薬のグループに分け、4カ月後の症状の進行度を比較したところ、メコバラミンを投与したグループで進行が約43%抑制された。7・7%で便秘や発熱などの副作用が見られた。
ALSは全身の筋肉が徐々に動かせなくなる難病。国内の患者数は約1万人とされる。