<カルシウムとリン>
リンとカルシウムは大きく関係しています。 血液検査で値を目にする機会が多いと思いますが、 どのように関係しているのかをおさらいしてみましょう。 検査でカルシウムの値が低かったけど 食事で意識して摂った方がいいの? カルシウムの多い食品にはリンも多く含まれています。 そのため、積極的に摂取することで高リン血症のリスクが 高まってしまいます。 カルシウムコントロールは薬剤での調整が適していますので カルシウムを多く含む食品は摂りすぎに注意しましょう。 牛乳 200ml カルシウム 220mg リン 186mg プロセスチーズ 1個 17g カルシウム 107mg リン 124mg ししゃも2尾 40g カルシウム 132mg リン 172mg 高野豆腐(乾) 1個 20g カルシウム 126mg リン 164mg リンとは・・・ さまざまな細胞内に存在するミネラルの一つ。成人の体内には体 重の約1%のリンが存在するとされています。体内に存在するリ ンの85%が骨・歯に含まれ、残りの15%が軟組織や細胞膜、細 胞外液などに含まれています。 カルシウムとは・・・ 人体に含まれるミネラル(無機質)の中で最も多く、その99% は骨や歯に分布し、骨の強度維持に深くかかわっています。
高リン血症になると何が起こるの? 副甲状腺ホルモン(PTH)が上昇する影響により、 骨からカルシウムが溶け出して骨がもろくなったり 血液中のリンとカルシムが結合して、関節・筋肉・心臓・ 肺・皮膚・血管など、通常では沈着しない場所に沈着する 「異所性石灰化」が起こります。 ~異所性石灰化とは~ 骨以外の軟部組織や臓器にカルシウムが沈着し様々な臓器障害を 起こす、透析患者の合併症です。 リンとカルシウムが結合(リン酸カルシウム)して、体の様々な 臓器に沈着します。 心臓自体に起これば心不全や不整脈の原因となります。肺に起こ れば呼吸が障害されて呼吸不全となります。皮膚に起これば皮膚 がかゆくなります。
日常生活でできる工夫としては血中リン値を上げな いように食生活に注意することが大切です。 高リン血症になると何が起こるの? 副甲状腺ホルモン(PTH)が上昇する影響により、 骨からカルシウムが溶け出して骨がもろくなったり 血液中のリンとカルシムが結合して、関節・筋肉・心臓・ 肺・皮膚・血管など、通常では沈着しない場所に沈着する 「異所性石灰化」が起こります。 ~異所性石灰化とは~ 骨以外の軟部組織や臓器にカルシウムが沈着し様々な臓器障害を 起こす、透析患者の合併症です。 リンとカルシウムが結合(リン酸カルシウム)して、体の様々な 臓器に沈着します。 心臓自体に起これば心不全や不整脈の原因となります。肺に起こ れば呼吸が障害されて呼吸不全となります。皮膚に起これば皮膚 がかゆくなります。 心筋梗塞 換気不全 皮膚のかゆみ 【1日のリン摂取目安量】800~1000mg程度 ※個人の透析状況により異なりますので数値は目安です。 【血液検査目標値】 リン 3.5~6.0mg/dL
■摂取たんぱく質の適量を守る ■リンが多い食品や加工食品には注意する ■間食はなるべく控える 有機リン 植物性食品 (豆類) 20~40% 動物性食品 (魚介類・肉類・卵類・乳類) 40~60% 無機リン 食品添加物 90%以上